PMLについて

地球惑星物質科学は、少なくとも太陽系固体惑星近傍をカバーする空間領域に存在する物質を対象として、そこに記録された数十億年にわたる物質進化のプロセスを明らかにすることを目的としています。すなわち非常に広範な時空間を意識した学問分野であるといえるでしょう。その結果、その研究対象は多岐にわたり、例えば隕石に代表される地球外物質、また地球上に存在する様々な岩石、大気、海洋をも研究の世界は広がっています。これらの多様な物質の成り立ちを理解するためには、多角的な解析手法を用いて得られた結果を総合的に解釈することが必要となります。そこで我々はとりわけ物質を構成する元素ならびに同位体に着目し、それらを精密かつ総合的に分析することによって、その形成条件・プロセスの制約を試みています。さらに、放射性同位元素の崩壊を利用した絶対年代測定を精密に行うことによって、研究対象物質がこうむったプロセスに時間的な制約を与えることも極めて重要です。PMLは1992年の開設以来、この研究アプローチを実践するための研究環境の整備、技術の確立をベースに、新しい地球惑星物質科学を切り拓くことを目標に学問研究を進めています。